実家じまいとは、何を指すのか
実家じまいという言葉は、家の片付けだけを指すものではありません。ここを最初に整理しておくと、全体の見通しが立ちます。
3つの作業がまとまったもの
実家じまいには、性質の違う作業が含まれます。
- 家財の整理/家の中のものを、残す・売る・手放すに分ける
- 建物と土地の扱い/売却する、貸す、解体する、そのまま持つ
- 手続き/相続の確認、名義の変更、各種の解約
この3つは担当する相手がそれぞれ違います。家財は片付けや買取の業者、建物は不動産会社や解体業者、手続きは司法書士や税理士です。
一つの窓口ですべてが終わるわけではない、と知っておくだけでも、進め方が変わります。
遺品整理との違い
遺品整理は、亡くなった方の持ち物を整理することを指します。実家じまいは、それに加えて建物をどうするかまで含みます。
また、ご両親がご健在のうちに進める場合もあります。その場合は生前整理と呼ばれ、何を残すかをご本人と決められる利点があります。
始まるきっかけは、だいたい3つ
ご相談を伺っていると、次のどれかから始まる方がほとんどです。
- ご両親が亡くなり、家が空いた
- ご両親が施設に入ることになった
- 空き家のままの維持が負担になってきた
どのきっかけかによって、急ぐ度合いと順番が変わります。
全体の流れ|5つの工程
順番を間違えると戻せない部分があります。この順で進めてください。
工程1:家族で方針を決める
建物を売るのか、貸すのか、残すのか。ここが決まらないと、家財をいつまでに空にするかも決まりません。
相続人が複数いる場合、この段階で全員の意向を確認しておいてください。後から覆ると、片付けをやり直すことはできません。
工程2:相続と名義を確認する
建物と土地の名義が誰になっているかを確認します。ご両親のままであれば、名義の変更が必要になります。
相続放棄を検討している場合は、家財に手をつける前に弁護士や司法書士へご相談ください。遺産にあたるものを処分すると、相続を承認したものとみなされる場合があります。
相続放棄には期限があります。負債があるかどうかがはっきりしない段階では、品物を動かさず、まず専門家にご確認ください。
工程3:家財を整理する
ここが実際にいちばん時間と費用がかかる工程です。次の章で詳しくご説明します。
工程4:建物をどうするか進める
売却する場合は不動産会社、解体する場合は解体業者へ相談します。いずれも家財を運び出した後の状態が前提になることが多いため、工程3を先に済ませておくとスムーズです。
工程5:各種の手続きを終える
電気・ガス・水道の停止、郵便物の転送、固定資産税の確認など、細かい手続きが残ります。
家財の整理で、費用が変わる3つのこと
実家じまいの費用のうち、こちらで調整できる余地が最も大きいのが家財の部分です。
1. 売れるものが混ざっているか
処分すれば費用がかかり、買取なら値段がつきます。同じ品物でも、扱いが逆になります。
次のような品物は、古くても状態や種類によって買取の対象になることがあります。
- 着物・和装小物/証紙や作家名が分かるもの、状態の良いもの
- 時計・貴金属・宝飾品/動かない時計、壊れたアクセサリーも含みます
- 骨董・美術品/掛軸・茶道具・絵画・陶磁器など
- 工具・大工道具・農機具/物置から出てくる代表格です
- カメラ・レンズ・楽器/古くても需要のある機種があります
- ブランド品/箱や保証書がなくても確認します
- 比較的新しい家具・家電/製造年が新しいもの、状態の良いもの
- 切手・古銭・記念品・収集品
ご自身で価値を調べる必要はありません。汚れているものを洗ったり磨いたりすると、かえって価値を下げてしまう場合がありますので、そのままの状態でお見せください。
2. 自治体で引き取れないものが、どれだけあるか
粗大ごみとして出せないものがあります。テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫・パソコンは、多くの自治体で対象外です。
さらに、さいたま市ではスプリング入りマットレスとスプリング入りソファーも収集していません。実家じまいで必ず出てくるものが対象外になっている、という点は先に知っておいてください。
これらの中にも、製造年が新しく状態が良ければ買取の対象になるものがあります。「引き取ってもらえない=価値がない」ではありません。
3. 自治体の収集を待てるかどうか
粗大ごみの基準も収集の早さも、自治体ごとに違います。
- 大田区/一辺おおむね30cm以上が粗大ごみ
- 杉並区/最大辺30cmを超え220cm以内。持ち込みは日曜のみ・1回5点まで
- さいたま市/一辺90cm以上2m未満。申し込みは1回4個まで、収集まで1か月程かかる場合がある
- 千葉市/指定のごみ袋に入らないもの。センチではなく袋で判断する
建物の引き渡し日が決まっている場合、自治体の収集だけでは間に合わないことがあります。お住まいの自治体の条件は、必ずその自治体の公式案内でご確認ください。
生前整理は、本人が動けるうちが有利です実家じまいでよくあるつまずき4つ
つまずき1:先に処分してしまった
「もう古いから」と判断して手放した後で、値段がつくものだったと分かることがあります。処分は戻せません。判断がつかないものは、無理に分けずそのままの状態にしておいてください。
つまずき2:貴重品を探す前に運び出した
通帳・印鑑・権利証・保険証券・現金は、箪笥の引き出しの奥や衣類のポケット、本の間から出てくることがあります。この捜索を、家具の搬出より先に済ませてください。
登記済権利証は再発行されません。遺言書が見つかった場合、封がされているものはその場で開けないでください。家庭裁判所での手続きが必要です。
つまずき3:物置と納屋を見ていなかった
戸建てでは、家の中を片付け終えたと思ってから、物置や納屋を開けて量に驚かれることがあります。何十年も開けていない場所ほど、中身が把握されていません。
最初の段階で、母屋・物置・納屋・車庫・屋根裏まで、どこに何があるかをざっと把握してください。開けるだけで結構です。
つまずき4:供養が必要なものを後回しにした
仏壇・仏具・神棚・人形・遺影などは、供養を希望される方が多い品物です。手配に時間がかかることがあるため、処分を進める前にどうするかを決めておいてください。
家財の部分は、一度の訪問でまとめられます
売れるものを買取店へ、残りを別の業者へ。この進め方では、同じ品物について二度説明し、訪問日も別々に調整することになります。日程がかみ合わず、片付け全体が長引くこともあります。
訪問時に、その場で仕分けます
エコラビは出張買取を軸に、訪問時に品物を見ながら「買取できるもの」と「手放すもの」をその場で仕分けます。売れるものは、その場で買取査定を行います。
買取に回せないものは、内容と費用を確認したうえで片付けの進め方をご案内します。仕分けの作業自体を、ご自身でしていただく必要はありません。
買取できる品物があれば、その査定額が片付け時のご負担の軽減につながる場合があります。具体的な金額はお約束できませんが、買取可否・費用・差し引き後のご負担は、品物・量・搬出条件を確認したうえでご案内します。
対応するのは家財までです
エコラビが行うのは、家財の買取と片付けです。不動産の売却・解体、相続税の申告、登記の手続きは行っておりません。それぞれ不動産会社・税理士・司法書士など、専門の窓口へご相談ください。
家財を運び出した後の状態でお引き渡しできますので、その先の工程に進みやすくなります。
古物商許可のもとで買取を行っています
エコラビは古物商許可(許可番号 305552421884)のもとで買取を行っています。確認前に金額だけを先にお約束することはありません。査定額に納得いただけない場合、無理にその場で契約を進めることもありません。
無料でご相談いただける範囲
出張料・査定料・キャンセル料の3つが0円です
出張料・査定料・キャンセル料の3つは、いただいておりません。査定額をご確認のうえで見送られる場合も、キャンセル料はかかりません。
費用がかかる場合について
買取に回せない品物の片付けや、搬出作業などに費用がかかる場合があります。作業内容と費用は、品物・量・搬出条件を確認して事前にご説明し、ご納得いただいた内容で進めます。
ご相談から当日までの4つのステップ
- 電話・LINE・フォームでご相談(お住まいの市区町村、品物の種類・量をお聞かせください)
- 訪問日時を調整(搬出条件の確認もこの段階で行います)
- 訪問時に品物を確認し、買取できるものと手放すものを仕分け・内容と費用をご説明
- ご納得いただいた内容で、買取・お片付けを進めます
ここまで、実家じまいの全体像と、家財の整理で気をつけたい点を整理しました。実家じまいは家財・建物・手続きの3つが混ざった作業で、それぞれ相談先が違います。
まず家財をどうするかを決めておくと、建物の話も手続きも進めやすくなります。まだ何も決まっていない段階で構いませんので、家財の量だけでもお聞かせください。
この記事で分かること
- 3つの作業がまとまったもの
- 遺品整理との違い
- 始まるきっかけは、だいたい3つ
- 工程1:家族で方針を決める
- 工程2:相続と名義を確認する
よくあるご質問
実家じまいは、どのくらい期間がかかりますか?
家財の量、相続人の人数、建物をどうするかによって大きく変わります。家財の整理だけであれば数日から1週間程度で終わることもありますが、相続の手続きや不動産の売却まで含めると数か月かかることが一般的です。家財の部分については、量を伺えば目安をお伝えできます。
親が元気なうちでも相談できますか?
できます。ご本人が元気なうちに進める場合は生前整理と呼ばれ、何を残すかをご本人と決められる利点があります。ご本人の同意を得たうえでご相談ください。
兄弟の意見がまとまっていません。
家財に値段がつくかどうかが分かると、話し合いが進みやすくなることがあります。査定額をご確認のうえで見送っていただいても構いませんので、判断材料として使っていただく形でも結構です。
不動産の売却もお願いできますか?
エコラビが対応するのは家財の買取と片付けまでです。不動産の売却・解体については、不動産会社や解体業者へご相談ください。家財を運び出した後の状態でお引き渡しできます。
遠方に住んでいて、なかなか通えません。
帰省の予定に合わせて訪問日を調整します。一度の訪問で買取と片付けの両方を確認できるよう、事前にお電話で状況を伺います。
対応エリアを教えてください。
埼玉県三郷市の拠点から、東京都全域・埼玉・千葉・神奈川へ出張しています。地域や予約状況による訪問可否は、お住まいの市区町村をお伝えいただければその場でお答えします。